BizDevが推進する地域交通の課題への取り組み

はじめに

「日本ならではのモビリティの未来へ」をビジョンとして掲げるAzitは、日本各地のモビリティ課題の解決に取り組んでいます。

今回ご紹介する取り組みはBizDev(事業開発)が中心となり推進し、交通課題を持つ地域の方々から社内スタッフといった、たくさんの関係者を巻き込みながらプロジェクトが進行していきます。

中でも本記事では『地域交通への取り組み』にスポットを当て、 プロジェクトの一部を紹介します。

【BizDev(事業開発)チームについて】

様々な領域のプレーヤと関わりながら日本ならではのモビリティサービスのあり方を描き 情報収集、戦略策定、パートナー企業やステークホルダーとの議論・交渉、戦略のエグゼキューションを全方位で担っていくチームです。

与論島で行った実証実験

現在Azitでは地域によって様々な移動の課題をCREWを使って解決していくことを自治体様などと一緒に取り組んでいます。 ​ 昨年Azitでは鹿児島県の与論島でCREWを使った移動の補完を行う実証実験を行いました。 与論島は人口およそ5000人で海という観光資源に恵まれた鹿児島県の最南端に位置する島です。

百合が浜の砂州と看板

与論島観光協会と初めてお話ししたのは2018年6月でした。

ちょうど梅雨が明けたばかりの与論島は、これから最も観光客が訪れる時期を迎えるというタイミングでした。 与論島を訪れる観光客数は増加傾向にあり、島の人口約5000人に対して2017年の実績は約7万3000人。

2018年の夏にはさらなる増加が予想されており、移動の確保は観光協会にとって大きな課題となっていました。

このような背景から、観光の最盛期である8月にCREWを使った移動の補完を実証実験という形で行うことが決まり Azitと与論島で実施に向けた準備が始まります。

Step1 状況整理

実証に向けて、まずは現地に伺わせていただき現地の方にお話を伺いつつ、交通課題を整理していきました。

  • 公共交通はバス1路線、タクシー8台
  • バスの運行時間やタクシーの営業時間は、観光客が観光スポットに向かうタイミングで不足しており、交通需要が供給量を超えている
  • 昨今、朝日を見ながらマリンスポーツをするという観光企画が人気になっている
  • 公共交通がないと移動できない運転免許証をもっていない観光客も多い

これらの情報から、特に早朝の時間帯で移動が不足しているということがわかりました。

また、今回のプロジェクトにおける全体図は以下のようになっています。

プロジェクト全体図

Step2 実施に向けた計画と告知活動

具体的な課題が把握できたら、実施に向けた計画を立てていきます。 また、並行して実証実験にご参加いただける方を募っていきます。

1:乗せたい方(CREWパートナー)の募集 2:乗りたい方(CREWライダー)の募集

乗せたい方(CREWパートナー)の募集

与論島観光協会と協力し、自家用車を使って移動をつくっていくことで観光を盛り上げるという取り組みに賛同頂いた方に、CREWパートナーとして実証実験にご参加頂きました。

乗りたい方(CREWライダー)の募集

ポスターとチラシを作成し、宿や空港など観光客の方々との接点で告知活動を行いました。

作成したポスター

また地元の方々に、早朝の移動にお困りの観光客の方がいた場合はCREWをご紹介いただくなど、積極的にご協力をいただきました。

乗せたい方(CREWパートナー)の募集と乗りたい方(CREWライダー)の募集もさることながら、実証実験には言うまでもなく地元の方々のご協力は不可欠になります。

実際に実証実験がスタートするまでは、このように告知活動を丁寧に行い 与論島とCREWで少しずつ計画を進めていきました。

Step3 社内との連携

実証実験に向けた計画が進んできたら、社内各部署とも連携しながら準備を進めていきます。

プロダクトチーム(エンジニア)との連携

東京都内にて20時〜27時まで利用できるサービスを「鹿児島県の与論島にて5-8時」に利用できる状態にしてもらう必要があります。 そのため、与論島での稼働時間などのプランを策定するタイミングで、プロダクトチームに時間/エリアの設定を依頼します。

オペレーションチームとの連携

オペレーションチームは、普段CREWをご利用いただいているライダーさんとパートナーさんからのお問い合わせ対応などを行っています。 実証期間中のオペレーター対応など、東京で展開するサービスと同様のオペレーションを引くために、体制づくりから与論島の情報の共有などを連携して体制を整えていきます。

広報チームとの連携

ありがたいことに今回の取り組みに関心をもっていただくメディアの方々がおり、広報チームと連携し実証実験についての正確な情報の提供や取材の対応を行いっていきます。

このように、現地の方から社内スタッフの多くの関係者を巻き込み実証実験がスタートします。

実証実験を終えて

実証実験に参加していただいた方々からは様々な感想をいただきました。

早朝の移動ができたことに加え、CREWを利用することによって車内で会話が生まれ、 CREWパートナーからは「観光客の方に島のいいところを話せたのがよかった。」 また、ライダーからは「ガイドブックに載っていない情報を地元の方々から聞けた」といった、 “A地点からB地点への移動”だけではなく車内でのコミュニケーションを含めたCREWならではの乗車体験についてポジティブな声を聞くことが出来ました。

与論島での写真

また、得られた成果は以下のとおりです。

<実施概要> ライド数:28 乗車人数:70名 ※期間:2018年8月1日〜8月31日(1ヶ月間) ※時間:5時〜8時の3時間 ※台風により計2週間ほど悪天候の日あり

加えて、得られた結果から 無事に与論島では定常的に導入することが確定しています。

最後に

簡単ではありますが、Azitが取り組むモビリティ課題の解決の取り組みの紹介でした。

今回の実証実験において この与論島での実証実験を通し地域によって様々な移動課題が存在することを改めて認識し CREWがその解決の力になっていればと考えています。

2019年4月24日からは長崎県五島市の久賀島(ひさかじま)でも地元の方が観光客の移動を補完する取り組みが始まっています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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