サーベイ導入は早い方がいい?モチベーションクラウド活用ノウハウ     〜Azitのスコア(AAA)と共に公開〜

目次

  • はじめに
  • モチベーションクラウド導入時の状況
  • モチベーションクラウド導入の狙い
  • 導入前に意識すべき「理想のスコアを描く」こと
  • 導入後、初回のスコアとフォーカスポイントの決定
  • 3ヶ月間のフォーカスポイントへの取り組み
  • 導入後、二回目のスコア結果
  • 最後に

はじめに

最近、組織のエンゲージメントの向上が注目され、組織状態の分析のためのサーベイツールの導入をしている企業も増えてきているかと思います。 組織のエンゲージメントスコアの向上はリファラル採用にも寄与するため、採用にも密接な関わりのある取り組みとして注目されています。

本記事では、社員数22名の段階で、早々とサーベイツールの導入を決めた狙いと効果にフォーカスを当てて、ナレッジを公開します。

モチベーションクラウド導入前の状況

Azitでは2018年10月時点で22名だった社員数が2019年4月で34名という組織規模になりました。社員数の拡大に応じて、組織が迎えるであろう課題を事前に想定をし、軽やかに乗り越えていきたいと考えて、社員体験(Employee Experience)の向上に取り組んでおります。

モチベーションクラウドの導入前より経営陣+人事で毎週定例MTGを持ちながら、組織の課題について議論をし、組織課題を想定した施策を早めに打っていく方針ではありました。

ただし、組織課題は定量数字で議論しづらく、取り組みたいことはたくさん出てくるのですが、スタートアップの少ない資源を活用し、どこにポイントを絞って施策を打つかという点をもっとシャープにしていきたいと思っていました。

サーベイツールは社員が少ない段階では導入をせず、50名〜100名を超えたあたりから導入する会社が多いイメージですが、早々に入れた方がメリットが多いと考え、導入の判断をしました。

モチベーションクラウドの導入の狙い

導入時の狙い3ステップ

社内の共通言語を作る

まずは社内において、どの項目(理念浸透?施設環境?組織風土?)について議論しているのか明確にしておくことで、「組織について」という大分類から「組織の中でも理念戦略の部分」など中分類・小分類に落として会話することが可能になります。

結果、どこに対して、打ち手を打っているのかの狙いが明確になります。 人事施策は社内のメンバーを多く巻き込む施策ばかりですので、why?を語る上で、共通言語化があるほうが社員の納得感を高めることができ、施策の効果も出やすくなります。

組織課題を明確にする。

モチベーションクラウドのエンゲージメントスコアのスコアカードを見れば、社員が会社に対して期待している点と、それに対する満足度の乖離を見ることができます。

スコアを見ながら、今後の事業成長を念頭に「顕在化している組織課題」と、「顕在化していないが、今後課題になっていくだろう組織課題」を明確にします。

フォーカスポイントを判断し、施策を打つ。

上記を踏まえて、3ヶ月、組織課題解決のために取り組むことを決めます。 それがうまく行ったかどうかは3ヶ月後にスコアをとって判断をします。

導入前に意識すべき「理想のスコアを描く」こと

導入時に必ず意識すべきことが「事業を考えたときの組織の理想の絵姿」です。 必ず経営陣と人事で、「事業モデル上、どんなスコアになっているべきだろうか」の議論をしておきます。 単純にエンゲージメントスコアを上げることではなく、エンゲージメントスコアをマネジメントするが感覚的に近いと思います。

弊社の事業の場合、例えば、交通課題の解決という社会的意義の高い事業のため、社会貢献実感に対する期待も満足も高いスコアであってほしいという絵姿を事前に話しておき、その絵姿に対してのギャップを確かめていくことが大切で、スコアの高い低いよりも、理想とする組織になっているかのほうがスコアを読み解く上では重要と言えます。

導入後、初回のスコアとフォーカスポイントの決定

導入時のエンゲージメントスコア

組織の期待値(ICE BLOCK)

2018年12月(社員数22名)の導入時のスコアは、 ​ まず全体としてはAAAというスコアで全体的には高い数値が出ています。 ​ 但し、期待と満足のギャップを見ていくと、

  1. 理念戦略:企業のVISIONや理念の浸透に対するスコア
  2. 内部統合:組織としての目標の共有に対するスコア
  3. 組織風土:部署間の連携やMGR・マネージ間の情報流通に対するスコア
  4. 変革活動:外部情報の伝達に対するスコア

などが「期待値は高い中で満度は低い」という結果(ICEBLOCK)となりました。 スコア導入から3ヶ月間はICEBLOCKとなっている理念戦略、内部統合、組織風土、変革活動にフォーカスポイントを絞って、施策を打っていくことにしました。

3ヶ月間のフォーカスポイントへの取り組み

  • 理念戦略:Valueの再定義とValue浸透PJTの開始
  • 内部統合:OKRSessionの開始
  • 組織風土:週1回の全社共有会、シャッフルランチの開始
  • 変革活動:月1回の投資家やアドバイザーから見たAzitについて話すSessionの開始

もちろん、上記はあくまで優先順位なので、特に注力するポイントを決めているに過ぎないのですが、3ヶ月でやりきるポイントとしてはぶらすことなく、やりきります。また本記事では、施策の中身の狙いの詳細は割愛します。

OKR sessionの様子 ↑OKR sessionの様子

アドバイザーを招いた締め会の様子 ↑月1回実施している投資家やアドバイザーから見たAzitについて話す締め会の様子

導入後、二回目のスコア結果

3ヶ月後のエンゲージメントスコア

3ヶ月後の組織の期待値(ICE BLOCK) 社員が10名以上増加をし、スコアも下がりやすい中でAAAを維持する結果になっています。 狙っていた各項目が期待は高い中で満足が低い結果(ICEBLOCK)から期待も満足も高い状態(INTERLINK)になり、全体的に期待は高い中で満足が低い結果(ICEBLOCK)の項目を大きく減らすことができました。

最後に

サーベイは人数が少ないと導入しなくても良いと思われがちですが、早く導入することによって、取り組むポイントを明確にすることができ、少ない資源でレバレッジの効いた成果を出すことができます。 また早期に導入することによって社員がサーベイに早めに慣れることができ、人数が増えてから導入するより導入時の障壁は低いと思います。

もちろん、サーベイだけで組織課題がすべて明らかにできるわけではありませんので、課題をメンバーから吸い上げる仕組み作りや、1年後〜2年後を予測しての組織課題を入念に議論して打ち手を打つことは当然必要になりますが、その時間を捻出する意味でも、まずは現状の組織をスコア化して、フォーカスを絞って取り組む体験を繰り返すことを組織としてやっていきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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