スタートアップ組織の拡大フェーズにおけるオフサイト合宿の全貌

はじめに

スタートアップでは「30人の壁」「50人の壁」「100人の壁」と言われますが、例に漏れず、我々Azitでも今後迎えるだろう壁を軽やかに超えていくために、先々の課題を想定し、4月に9名だったメンバーが、10月23名になった段階で初めてのオフサイト合宿を設計、実行しました。 本記事ではその狙いと中身を公開していきます。

背景

社員数1桁のフェーズで、ある種、苦楽を共にしながら0→1を実行し、事業と組織を立ち上げたメンバーと2桁でジョインしたメンバーが融合し、新たに共に事業を作っていくKICKOFFとしての位置づけとして社員全員でのオフサイト合宿を実行することにしました。

合宿で何を狙うのか

もちろん合宿は狙いがすべてです。日々の仕事を一旦、置いておき、全員が共通のテーマで時間を使うことのできる貴重な機会なので、一体感の醸成はもちろんのこと、以下の2点を最大の狙いにおきます。

1. 全社で組織/事業についての目線を合わせること 2. 全員でチームビルディングを行い、実質的な”創業チーム”となること

合宿のAgendaとその全貌とは

-day1 Culture-

Agenda
・Cultureの目線合わせ
・相互理解

Cultureの目線合わせ

出発点を合わせるために、まずなぜCultureが重要なのかをダイヤログ形式で対話します。

AzitのCultureをまとめたCultureCodeというBookを使って、Mission/Vision/CoreValueを社員全員と対話形式で理解を進めていきます。

また、各部門で、CoreValueを日常に落とすとどんな行動かを話し合うWorkShopを設けることで日常でCultureを体現できるように落とし込んでいきます。

Azit CultureCodeの一部

相互理解

夕食以降は、モチベーショングラフを用いて、社員同士の相互理解を行います。幼少期、学生時代、現在までのモチベーションの変化や転機となった出来事を共有することでそれぞれのメンバーのWillやありたい姿を理解していきます。

-day2 Business/Management-

Agenda
・事業の目指す先
・Managementとは
・未来の組織作り

事業の目指す先

CEOを中心とした経営陣と対話型で事業についてどこを目指すかというゴール今どこにいるのかという現在地を細かくすり合わせます。ここで改めて創業メンバーとしての意識を明確に全員で持ちます。

Management

創業メンバーとして重要度が高まるManagementについて早期にキャッチアップすべく、勉強会とWorkShopを行っていきます。特に重要視している1on1については実際に1on1を実施するWorkShopを通じて相互フィードバックまで実施します。

未来の組織図作り

二日目の最後はこれまでの議論を踏まえ、半年先の未来を創造し、各部門がどんな組織図を描くべきかを議論し、組織図を完成させます。またどんな人を採用すべきなのかも詳細にイメージできるまで議論をし、求人票の作成まで行います。このプロセスを経ることで、社員全員が組織を当事者として捉えることでができ、各部門のリファラル採用も促進される狙いです。

-day3 OKR-

Agenda
・OKRの設計

OKRの設計

最終日は各部門でOKRの設計を行います。Objectiveはワクワクする挑戦的な目標を意識し、Key Resultsは定量もしくはbooleanで、客観的指標にしていきます。

ポイント

合宿全体のアジェンダとしてはかなり多く見えるかもしれませんが、以下のポイントを意識することで、各Agenda比較的、消化不良になることなく、進めることが出来ました。

  • 毎回のAgendaにファシリテーターを設ける
  • 毎回のAgendaの目的とゴールを明確にする
  • 対話やWorkshopを意識する。

また、オフサイト合宿は集中できる設備&非日常の空間を作ることで、深い議論/積極的な自己開示が出来る環境を用意することも非常に大事なポイントです。音楽や座席の工夫など細部の演出にこだわることもぬかりなくやっていきます。

成果

全体の満足度94%という成果となり、以下のようなポジティブコメントが多く出てくる合宿となりました。

  • (合宿を実施した施設の)環境がいい。必要な設備が満たされている環境なので本題にフォーカスできる。
  • 会社全体で多くのコミュニケーションが生まれ、相互理解が深まってとてもよかった。
  • 相互理解・方向性のすり合わせなど、これから組織が大きくなる前にやっておいたほうがいいことを一気にやれたと思う。

最後に

スタートアップ組織の拡大フェーズにおけるオフサイト合宿という手段にフォーカスを絞ったナレッジを共有しました。

改めて、オフサイト合宿は適切な実施タイミング狙いを持ったアジェンダの設計を行うことで高い成果を実現することが出来ます。

またAzitでは抽象度の高い大きなAgendaからOKR設計までストーリーで実施することで、経営の上段から日々の業務まで流れで理解することができたので、翌日からアクションが変わる合宿になったと思います。

もちろん組織は生き物ですので、フェーズや事業内容によっても狙いは異なってしかるべきです。

Agendaを多くしても消化できない可能性ももちろんあるので、その場合は、相互理解一択に絞ってテーマ設定するのもよいかもしれません。相互理解は新しい人が増えていくフェーズでは外せないテーマだと思います。

人事だけでなく経営陣のコミットメントも合宿に置いては重要ですので、オフサイト合宿の狙い・Agendaは入念に経営陣と摺り合せて実施するのが良いでしょう。

場所は箱根のコロニーで開催、素晴らしい環境でした。おすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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